第2章 情報を扱う科学技術の原理

情報を扱う科学技術は、基本的な二つの重要な原理の上に成立しているといってもよい。「情報」を0、1の列としてデジタル化して処理すること、そして、その処理を単純な操作の組み合わせの「計算」としてとらえること、すなわち計算化(プログラム化)である。

デジタル化と計算化は単純な原理である。しかしながら、実態のつかみにくい「情報」をデジタル化し、自然科学から日常生活まで多岐に渡る様々な事柄を「計算」としてとらえるためには、重要な発見や理論、様々な要素技術が必要であった。情報科学技術が今日、ここまで発展したのは、そうした発見や開発の積み重ねであったといってよいだろう。

この章では、デジタル化と計算化という原理とその理論的な重要性を紹介するとともに、この二つの原理を可能にした重要な理論や技術について述べる。また、計算という新しい見方の重要性についても説明していく。